先日起こったショックな出来事、
和牛って危ないよねっていう話です。
静脈注射の練習をしようと思って、和牛を枠場にいれました。
繁殖検診の為に枠場に入ることには慣れていても、注射には慣れてなかったんですね。
針を刺した途端に、大暴れ。
針先曲がりました。針を取り替えて再度チャレンジ。しかし今度も大暴れ、しかも針飛んでった!
そしてトウラクも外れかかり、枠場を乗り越えそうになった和牛さん。
トウラクをしたまま逃げられでもしたら大変!
従業員のNさんはトウラクを引っ張るので精一杯、枠馬の横棒の鉄パイプが金具から外れてしまいました。
私はそのパイプを元に戻そうと必死でしたが、牛の足が当たった途端にこちら側に鉄パイプが跳ね返ってきて、私の下顎にクリーンヒット!
左の顎に当たったのに何故か右頭頂部が痛く、しばし倒れ込みました。
え、これ、だいじょうぶ?
自分の頭いっちゃったかな???
焦る。
でも自分のことより、とにかく牛を落ち着かせてトウラクを外すことに集中。
ショックで泣きながらNさんを手伝う。
そして落ちた針を探す。探す。でも見つからない。
どうしよう、焦ってまた泣く。
結局Nさんが無事に見つけてくれた。
頭がずっと痛いので、一応病院で診てもらうことにした。
骨に異常はなく脳震盪だった。とりあえず良かった。
和牛の扱いは難しい。
それなのに牧場に専門の従業員が1人もいないなんて狂ってる。
私は何故ここに来たんだろう。
静脈注射の練習もできなくて、枠場も不十分で死ぬ可能性もあったのに、
係長や課長は気をつけてねと一言で終わった。え?これから改善しなくちゃいけないんじゃないの?
これがどんなに危険なことなのか現場を知らない人間にはわからないんだよね。
すごく悲しくなって、もう辞めてやるって思った。
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