皆さんこんにちは!
さて今日は暑くなる時期特有の犬と猫に寄生するノミとダニについてお話ししていきますね!
ノミやダニって散歩してたら犬に付いてきちゃうものなのかしら?いやだわ〜〜〜ちゃんと予防しなくっちゃ…
ノミやダニは都会の公園なんかにもいるからね!しっかり毎月予防してくれないと体に付いてきちゃうよ!!
犬と猫につくノミ、ダニとは
わんちゃんと猫ちゃんに寄生する代表的なノミ、ダニは、
・マダニ類
・ダニ類
・ノミ類
の3種類です。ヒゼンダニ以外はとっても小さいですが肉眼でも見ることができます。一般的にノミ、ダニは気温が15℃以上になると活発に行動すると言われています。3月や4月でも、15℃以上の日があるので怖いですよね。
マダニ、ダニ、ノミの侵入経路
ノミやダニなどはお散歩中のワンちゃんにくっついて家に侵入する以外にも、人間の靴の裏や、ズボンについて侵入することもかなりあるようです。
特にアウトドアが好きで山間に行く事が多い方は気をつけたいですね。
やたらと痒いポチッとした小さな発疹が腕や太もも付近に続けてできる場合はお家の中にこういったダニやノミがいる可能性があります。
マダニ類
マダニは脚が8本あります!
昆虫は脚が6本なので、マダニは昆虫ではありません。
クモやサソリと同じ仲間です。
マダニはオスもメスも血を吸いますし、幼虫も血を吸います。
血を吸う前は3mm程ですが、吸った後は、パンパンに膨れて1cm程になることもあります。
マダニは普段は草むらに隠れています。
高温動物がやってくると、その体に飛び移り血を吸います。
思いっきり血をすったらポロリと落ちて、また草むらに帰っていきます。
↑吸血前のマダニ
↑吸血後のマダニ
症状
刺された時の痒みはありませんが、沢山のマダニに血を吸われると貧血になってしまうこともあります。黄疸や発熱が見られることもあります。
マダニは顔の周りや、耳、肛門周囲など皮膚が柔らかい所にくっついています。
人間にはライム病や日本紅斑熱(キチマダニ)、重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)等の感染症を媒介します。犬にはバベシア症を媒介します。
対策
マダニは草むらに潜んでいますので、人間は肌を露出しない服装を、わんちゃんたちには毎月駆除剤を塗布しましょう。
マダニをワンちゃんや猫ちゃんの体に発見した時に、無理やり引っこ抜くのはやめましょう!!
マダニの口の部分が体内に残ってしまい、炎症の原因となります。
自然と落ちるのを待つか、動物病院で取ってもらいましょう。
実話:マダニが腹に食いついていた
私は動物病院でアルバイトをしています。
まだバイトをはじめたばかりの頃、可愛い野良猫の赤ちゃんがやってきました。とっても可愛かったのでベタベタと触ってお世話していたんです。
そしたらその数日後、お風呂に入る時に自分の脇腹にマダニが噛み付いているのを見つけてしまいました。マダニは大きく膨らんでいて、頭の部分を私のお腹の肌に突き刺していました_:(´ཀ`」 ∠):
その時は引っこ抜いてはいけないと知らなかったので力任せに抜いてしまいました。案の定、マダニの口吻と言って口の部分だけが私のお腹に残ってしまったようで、その後真っ赤に腫れて数ヶ月間痒みが取れませんでしたね。
それ以来、可愛いノラネコちゃんが来ても、注意して触るようになりました。
↑マダニに噛まれているのがわかったら無理に取ろうとしないで、専用の道具を使うか、病院で取ってもらってください。頻繁にキャンプなどに行く人はひとつ持っていたら安心です。
ダニ類
ダニにはたくさんの種類があります。
ミミヒゼンダニは耳の外耳道に、ツメダニは全身の皮膚に、ニキビダニは皮膚の毛包内に寄生します。
この中でもヒゼンダニは特に痒みが強いことで有名です。
皮膚の中にトンネルを作り、そのトンネルの中で生きています
その症状を「疥癬(カイセン)」と言います。
人にも、人のヒゼンダニがあって、同様の症状が出ますが、
犬や猫のヒゼンダニが人を刺すことはありますが、寄生することはありません。
同様にツメダニも人を刺しますが寄生することはありません。
症状
ダニには痒みがありますが、その中でもヒゼンダニはとにかくとっても痒いです!
寄生している部分が赤く腫れたり、湿疹ができたり、
毛が抜けたりします。
そのせいで皮膚の臭いも強くなってフケがでたり、カサブタが出来たりします。
対策
やはり事前の予防がとっても大切ですね!
そして、マダニがいそうな草むらに犬を近寄らせないという方法もあります。
かかってしまったら、専用のシャンプーやお薬による治療を行います。
※シャンプーする時は、頭〜体〜手足と上から順に洗いましょう。洗い残しがあるとそこにダニやノミが集まってしまい完全には取りきれません。顔もしっかり洗ってくださいね。
ノミ類
犬には犬ノミ、猫には猫ノミ、と種類がありますが、
猫ノミは犬にも寄生することができます。
現在一般的に見られるのは、猫ノミです。
そして猫ノミは人間にも寄生します。
大きさは2mmくらいです。
ノミは犬や猫の血を栄養源にしていますが、
なんとメスも、オスも血を吸います。
猫ノミは犬や猫の体の上で産卵しますが、高温に弱くて発育できないので、
卵は床に落ち、そこで孵化します。
ノミはとっても素早く動くので、なかなか見つけるのは難しいですが、犬や猫の毛をかき分けて、黒ゴマより一回り小さいサイズの粒々が見つかったらそれはノミの糞ですので寄生されていると考えられます。
症状
ノミに寄生されると、痒み、発疹、が見られます。
そして皮膚をかくことによる脱毛もあります。
ノミに刺されるとその刺激によってノミアレルギー性皮膚炎を発症することがあります。
また、ノミは人間にとって危険なペストや発疹熱(ネズミ・人→ケオプスネズミノミ)などの病原菌を媒介することもあります。
対策
ノミがペットに見つかったら、ノミの卵や幼虫は畳やカーペット、犬や猫が使っているクッションの中にいたりしますので、よく掃除機をかけたり、洗濯したりしましょう。
また、ヒゼンダニ同様、シャンプーと、動物病院でお薬を処方してもらってくださいね。
おまけ:シラミ類
ノミ、ダニではありませんが、シラミも犬や猫に寄生するので紹介しておきますね!
犬には犬ジラミと犬ハジラミがいます。
猫には猫ハジラミがいます。
シラミは犬から犬へ、猫から猫へ、移動しますが、犬や猫から人へは移動しないと考えられています。
犬ジラミは犬の血を吸って生きています。刺された部分がとっても痒くなります。
犬ハジラミや猫ハジラミは血は吸わず、皮膚の表面でフケや毛を食べています。沢山寄生すると、毛がベタベタとしてきます。
瓜実条虫という寄生虫がいますが、この寄生虫の中間宿主としてハジラミは有名です。他にも、犬ノミ、猫ノミ、人ノミが中間宿主です。
症状
落ち着きが無くなったり、痒くなったり、毛が抜けたりします。
また、毛がもつれたりしてきます。
沢山のシラミに寄生されると貧血になったり、衰弱したりします。
対策
シラミもやはりシャンプーと、駆虫薬の処方が一般的です。
ノミダニの予防薬・駆除剤
たくさんの外部寄生虫がいましたね!我が家のワンちゃんや猫ちゃんに寄生したら、、、と想像すると怖すぎます!
ノミやダニの寄生を防ぐためには事前に予防薬をわんちゃんや猫ちゃんに与えておくことが理想的です。
我が家では3月から予防薬・駆除剤を塗布しています。
一般的にノミとダニの予防薬・駆除剤というと、首の後ろに垂らすスポットタイプが有名ですね。
フロントラインプラス
1ヶ月に1回、皮膚にたらします。
有効成分が皮膚に浸み込み、ダニやノミ、シラミの寄生を防いでくれます。
たらす場所は、わんちゃんや猫ちゃんの口がとどかない首の後ろが良いです。
・犬猫のノミ
成ノミ、幼虫、卵の孵化と発育を阻止
・犬猫のマダニ
・犬のシラミ・ハジラミ
・猫のハジラミ
フィプロスポットプラス
フロントライン同様に1ヶ月に1回、首の後ろにたらします。
・ノミ
成ノミ、ノミの卵の孵化、幼虫の発育阻止
・マダニ
・シラミ
・ハジラミ
↑昨日(3/7)我が家でもフィプロスポットを滴下しました。
↑パッケージの中に液体が入っている容器があるので、これを全量頸部の後ろに滴下します。
ネクスガードスペクトラ:犬
こちらの商品は動物病院でしか購入できません。
しかし、フィラリアやお腹の寄生虫の予防も一緒にできますし、お菓子タイプなので食べさせるだけ、簡単に処方できます。
・ノミ
・マダニ
・フィラリア
・犬回虫/犬小回虫/犬鉤虫/犬鞭虫
我が家の場合の予防方法:犬
猫に関しては完全室内かいなので犬に対してしっかり予防を行なっているため、特に何もしていません。ただ、体を撫でる時に何か付いていないか注意して見る様にはしています。
では犬の場合の予防法について紹介しますね。
春先から蚊が出る前まではフィプロスポットを使用します。
暖かくなって、蚊が出るようになったらフィプロスポットを止めて、
パノラミスを食べさせます。
パノラミスは、ノミ、ダニ、マダニ、フィラリア、消化管内の寄生虫駆除にも効果があります。大きめの錠剤タイプなので砕いてご飯に混ぜてあげます。
1ヶ月に1回食べさせます。
箱に、食べさせた日にちを書いておくと、次に忘れないですよ。
とは言っても、私も少しずつ日にちがずれちゃっていますねw
我が家のわんちゃんはパノラミスの味が好きではないみたいですが、美味しい缶詰と混ぜてあげています。
パノラミスは動物病院で購入できます。
今回紹介した予防薬・駆除剤は体重によって容量が異なりますので、必ず獣医師の指示に従ってあげてくださいね。
ホームセンターにもノミやダニの駆除剤は販売されていますが、動物病院で処方する製品とは異なり、あまり効かないという話ですので注意してください。
猫にも予防は必要?
さて猫ちゃんの予防についてはどうしたらいいのでしょうか。
基本的に家の中で飼っていても、外を散歩させている場合やお庭を散歩させている猫ちゃんの場合には予防が必要です。
ノミやダニ、マダニは東京の様な都会の草むらにも普通にいますので、お家の庭だけだから、と油断しないようにしてくださいね。
ノミが一度家に侵入してしまうと、暖かい家の温度と湿度の環境下で繁殖してどんどん増えてしまいますヽ( ̄д ̄;)ノ
また、完全室内飼いでも心配な方は予防薬を垂らしておくとさらに安心ですね。
ノミダニ予防:まとめ
さて、暖かくなってくると外には怖い寄生虫が沢山いることが分かりましたね!
①マダニ
②ダニ
③ノミ
④シラミ
ノミダニを家に持ち込むのは犬や猫だけではありません。人間の靴の裏にノミの卵がくっついて家に持ち込んだ・・・という話もあります。
また、都会だから大丈夫、というわけでは決してありません。公園や道端の草むらにも潜んでいますから予防は必ず必要です。
中には人間の血を吸うノミやダニもいますから、予防するにこしたことはありません。
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