我が家のワンコは、2019年3月に家にやってきました。
とっても綺麗な茶色で、耳が途中で折れ曲がっています。
毛はフッサフッサで手触りはとってもいいです。
性格は臆病だけど、本当に優しい子です。
いつも人間とくっついていたい、自分のことを犬と思っていないワンちゃんです。
今日はそんなとっても可愛いワンちゃんがどうやって
我が家の一員になったのか、お話していきますね。
元野犬のみぃちゃん
どんなワンちゃんを飼いたいのか考えよう
まず、実際に保護犬を見に行く前にどんな犬と一緒に生活したいのか考えましょう。
大型犬?中型犬?小型犬?
ラブラドールレトリーバー?柴犬?シーズー?チワワ?ミックス?
犬にはたくさんの種類がありますし、純潔種だとそれぞれの種に特有の犬の性格があります。その犬の性格に自分の生活を合わせていけるかどうかが、大事です。
犬の大きさは?
例えば、ピッピちゃんはものすごくシベリアンハスキーが飼いたい時期がありました。
こちらですね。ひと昔前に動物のお医者さんという漫画で大変人気になった犬種です。
とあるハスキー犬の動向を保護主さんのブログでストーキングしていたのですが、あるときその方がハスキー犬には最低3時間の散歩が必要、とおっしゃっていて、泣く泣く断念しました。だって、1日3時間の散歩なんて、学生の私には無理です。。。
大型犬の場合は、特に家に1日誰か居られる様な環境でないと難しいと思います。また、広い家も必要ですね。それなりの広さがないと犬にとってストレスとなってしまいます。
あまり外に散歩に行く時間が取れない場合、小型犬のTプードルや、チワワなどは家の中だけでの運動で十分な場合もあります。
ということで、大型犬を飼いたいけど、時間的にも家の広さ的にも無理、という結論にいたり、中型犬を検討することになりました。
犬の性別は?
女の子がいいのか、男の子がいいのか、性別に関しても考えておいた方が良いです。
男の子だとやんちゃで遊び好き、女の子だと割とおとなしめで顔つきも可愛らしい、など特徴が異なります。
生理的にも去勢、避妊手術の違いがありますね。一般に避妊手術の方が去勢手術よりも高額となります。もし、繁殖を検討しているなどの理由で避妊手術をしないのであれば女の子には生理がありますので、そういったことにも対応できるか下調べが必要です。
おしっこの仕方も違いますね。男の子は後ろ足を上げて、女の子はしゃがんでおしっこをします。お家でのおトイレの躾では男の子は、足を上げてしない様に躾ける必要が出て来ますので、女の子より少し飼い主さんの忍耐が必要になります。
犬の性格は?
性格についても犬種によってある程度固定されている場合もあります。
レトリーバーはおっとりとしている、ポメラニアンはとにかく陽気、チワワは臆病、抱っこが好きなTプードル、人にベタベタされるのが苦手な柴犬、といった特徴もあります。
雑種の犬は性格が面白い、という意見も身近にありましたね。
私は、とにかく犬に抱きついたり、ぎゅうぎゅうしたり、ベタベタしたりしたかったので、そういう意味でも家族となったみぃちゃんは最高のパートナーでした。
保護犬を見に行ってみる
私は犬を飼うなら、絶対に保護された子を引き取ろう、と決めていたので、
定期的に里親会の情報をチェックしていました。
こちらの「ペットのおうち」はかなり有名ですよね。このHPで各地域で開催されているイベントをチェックすることができます。
こちらのジモティにも里親募集は載っています。会員登録すると申し込むことができます。
そのほか、地域の市報に里親会の情報が記載されていることもありますので定期的にチェックしましょう。近所の動物病院にも里親会や、譲渡対象の動物のポスターが貼ってあったりしますので是非訪ねてみてください。
私は、春休みになったばっかりの時に検索していたら、ちょうど近くで里親会が開催されていたので、行ってみることにしました!
住宅展示場の一部を借りて、開催されていました。
会場には犬は一匹だけ・・・
会場には猫のケージがずらりと並んでいて、その数20匹くらいでしょうか。そして所々に団体のボランティアの方が立って説明しています。お客さんは家族連れを含め、10人ほどいたでしょうか。熱心に猫を見ている人ばかりでした。
あれ〜〜犬はあ??
と不安になりながら中に入っていくと、いたいた、真ん中のサークルの中にいました!
ちょうどこんな感じのワンちゃんでした。
大きさは中型です。
私はどんなわんちゃんが来ているのかも前情報なしに行きました。探していたワンちゃんは、中型〜大型で、女の子がいいなと思っていました。
ちょうどこの日にいたのは、まさにそういうワンちゃんだったのです。
目がキラキラとしていて、賢そうないい顔をしていました。
近くにいた、ボランティアさんがお菓子をくれたのであげてみました。お菓子があればこわごわながらも、私の手から食べてくれました。
かわいいっ!!むちゃくちゃかわいいやないけ!
会場の外で一緒に歩いてみる
会場の外で一緒にお散歩させてもらいました。保護犬なので、リードを二つ付けます。一つは肩掛けで絶対外れないように、もう一つは手にしっかりと持ちます。
引きがかなり強く、力がないとコントロールは難しかったですが、頭が良さそうなのでちゃんと躾ければなんとかなりそうでした。
里親になれば、毎日のお散歩は欠かせないので、トライアルに入る前に必ず歩いてみることをオススメします。
ワンちゃんの経緯を詳しく聞いてみる
この子がどこで保護されて、どういう生活を送っているのかを聞きます。
団体に保護されたワンちゃんは、大抵は一時預かりのボランティアさんのお家に居ますので、その人に現在の生活の状況などを出来るだけ詳しく聞きます。
以下、それらの項目について説明してきますね。
どこで保護されたのですか?
我が家のワンコは、沖縄県宮古島で保護されました。飼い主という人は一応いたらしいのですが、放し飼いでほぼ野犬だったそうです。島の職員の方々に捕獲され、それを保護団体の人たちが引き出してくれて、それをまた現在の団体の方が引き取って東京まで輸送したようです。
保護時はどんな生活をしていたですか?
野犬として生きていたらしく、島の人たちにご飯をおねだりしてお腹を満たしていた様です。なので、家の子は愛想がとってもよく、女性にはすぐにお腹を見せます。そうやって人間に媚びることで生き抜いてきたのでしょう。
どうやってボランティアさんのお家まで来たのですか?
宮古島から飛行機に乗ってやって来ました。長旅にも関わらず、ウンチを漏らしたり、吐いちゃったりと言うことはなかった様です。車に乗るのも特に支障なく、酔ってしまうということもありません。
健康診断、フィラリア検診、ワクチン接種、狂犬病予防注射は済んでいますか?
団体さんがいつも利用している動物病院で、一通りの血液検査、フィラリア陰性の確認、5種ワクチン接種、狂犬病の予防注射は済ませてもらっていました。その結果、健康に問題もないことが分かっていました。
去勢、避妊手術は済んでいますか?
こちらについてもすでに団体さんでしていただいておりました。
何か持病はありますか?
持病についてもこの子には特にありませんでした。まだ若く、3歳だったということも幸いでした。もし持病がある場合は、治療の過程や、薬の事など詳しく聞いておきましょう。今通っている病院での検査結果や処方箋のコピーは必ずもらっておくようにしましょう。
排泄のトレーニングはできていますか?
ボランティアさんのお家では、ペットシーツでの排泄はできているとのことでした。家の中でワンちゃんを飼う場合、お家の中で上手く排泄ができないと悪天候の時でも外に散歩にでなければなりません。これはかなりやっかいですので、最初に聞いておきましょう。もしトレーニングができていない成犬の場合は躾には時間がかかることを覚悟して引き取る必要があります。
お散歩は上手くできますか?
お散歩で人間の歩調に合わせて歩けないと危険がいっぱいです。車がたくさん通る道路でも自分の興味の赴くままに飛んで行ってしまうようでは安全かつ、楽しいお散歩はできません。ボランティアさんも沢山の動物を面倒を見なければならず、躾までは手が回っていないこともあります。それはそれで、きちんと現状の状態を教えてもらいましょう。
我が家ではお散歩はできるけど、他の犬とのすれ違いは難しいかも・・・
というもやっとした情報でトライアルを始めてしまいました。
その結果、お散歩中に初めて他のワンちゃんとすれ違った時に、家の子が大騒ぎをしてしまい、また私もそれだけ騒ぐことを知らされていなかったのでビックリして慌ててしまいました。
その時に、家の子があんまりにも興奮してしまったので首輪も、ハーネスも抜けてしまい、あわや脱走!しそうになりました。
脱走させたら、最後です。こんな野犬生まれの子が捕まるわけがありません。私は必死で犬の体に抱きついて、行かないで、行かないで、と泣きながら、なんとか彼女が鎮まるまでホールドし、ことなきを得ました。
と、こういう体験がありますので、皆さんもできるだけ詳しい情報をボランティアさんから引き出すようにしてくださいね!
他の犬との付き合いはどうですか?
こちらについても大事な情報です。前述した通りに、我がワンコは、他の犬を見つけるとすっ飛んで行ってどうしても匂いを嗅ぎたい、嗅いで安心したい!!という衝動を抑えることができません。
ですので、すれ違う犬、遠くに見える犬、全てに反応してしまい我を忘れます。こうなると中型犬18キロなので私にはどうにも制御が難しく、現在試行錯誤しているところです。
ちなみにこんな状態なのでドッグランにもいまだに入ったことがありません。トホホ、、、、
ワンちゃんとノンびり、のほほんと、楽しくお散歩したい、という思いが強い方は必ずチェックしてくださいね。
トライアルを申し込んでみよう!
会場での一通りの確認が済んで、わんちゃんと一緒に暮らしてみたいな、相性が合うか確認してみたいな、と思ったらトライアルを申し込みましょう。
トライアルとは、決められた期間犬を預かって実際に一緒に生活してみることです。正式に引き取る前にトライアルをすることによって引き取った後のトラブルを未然に防ぐことができます。犬との生活は実際に初めて見ないと分からないことだらけです。お散歩、睡眠、ご飯、お家の中での場所などなど。
私がお世話になった団体では基本2週間でしたが、途中で伸ばしてもらい、1ヶ月のトライアルとなりました。2週間はあっという間です。それではまだまだ分からないという方は是非、団体さんに交渉してみてください。
家の犬の場合は、大きさがネックで2年間里親が決まらず、私の前にトライアルをした家庭でも決まらなかった為、団体さんの方でもゆっくり焦らずに決めてほしいという気持ちがあったようでした。
トライアル中にはボランティアさんとの頻繁な連絡のやりとりが必要となります。私の場合は、LINEでした。毎日の様子を写真に撮って送ったり、アドバイスをもらうこともありました。ボランティアさんとしても一生懸命世話してきたワンちゃんが幸せできるか、確認できるのは大事なことですよね。
トライアル中に悩んだこと
私は41歳の今まで一度も犬を飼ったことがありませんでした。そんな自分が犬を飼いたい!という一心で、18キロもの、元野犬の犬を飼うことができるんだろうか、、、という葛藤はありました。
しかも、散歩中に一度首輪が抜けてしまったショックで、この重大な責任を背負っていけるのだろうか、という悩みも出て来てしまいました。
費用面での心配もありました。
毎年の固定費として、狂犬病予防注射、ワクチン代、フィラリア検査代、フィラリア予防薬、ノミダニ駆除剤、ご飯代、おやつ代、おもちゃ代は必ず必要となります。
こういった支出に耐えられるのか、という覚悟と確かな計算も必要です。
勢いでトライアルしてしまったけど、本当にこれでいいのだろうか・・でも、今犬を飼わないと、自分の年齢を考えるとチャンスはない、、、飼うとしてもこの子でいいのだろうか、、、家のサイズも考えて小型犬の方がいいのではないだろうか・・・などなど心配事が後から後から湧いて来た時期がありました。
この子でいいか、決める
トライアル終了前までに気持ちを決めましょう。
最終的に、1ヶ月一緒に暮らしていると情が激しく移りました。外では大変だけど、お家の中では本当に優しい良い子なのです。無駄吠えもほとんどありませんし、いたずらもありませんでした。家の中での粗相もありません。
目がいつも、キラキラとしていて、その目で見つめられると、犬っていいなって思わされます。
それに犬が来る前と比べて、大笑いすることが増えた様な気がしました。
その他の決め手としては、2年間も大きいから、という理由で里親が見つからずにずっとボランティアさんのお家にいるワンコ。私は将来獣医になる身です。獣医だからこそ、引き取り手が見つからない子をあえて引き取るのが義務だと思いました。みんなが欲しがる様な子は、自分ではなくて他の人がもらってくれるので私でなくてもいいのです。でも、あの日あの会場で、この子しかいなくて、私は大きな犬が飼いたかった、、それでいいのではないかと思えたのです。
里親になる決心がついたらすべきこと
団体さんに引き取ることを伝えましょう。里親になる手続きを行います。
団体さんの代表者、みぃちゃんを預かっていたボランティアさん、もう1名別のボランティアさんの計3名がウチにやって来ました。
契約書にサインをして、里親になる費用として約5万円をお支払いしました。内訳は、宮古島からの空輸代、避妊手術代、血液検査代などです。
ここでみぃちゃんは久しぶりにボランティアさんの顔を見て大喜びでした!大好きなおやつをもらってさらに大喜び!ボランティアさんとの最後のひと時を楽しみます。
そして、記録のためにみぃちゃんと一緒に写真を撮りました。保護団体のブログに載せるそうです。
犬との生活にとりあえず必要なものを購入する
ペットケージ
まずは、お家の中で犬の場所を作るために 折りたたみ ペットケージが必要でした。ケージがあれば犬がいたずらをしてしまった時、ハウスをさせることができます。また、犬が自分だけが安心できる場所を持つということも大切です。
大きさは、犬がケージの中で方向転換したり、手足を伸ばしてゆったり寝られる様なサイズが良いです。
我が家ではこの様な布製のものを2つ購入しました。一つは家用、もう一つは車用です。布製だと必要ないときは折りたたんでしまっておくことができます。
ごはん
今まで食べて来たご飯と同じものを買いに行きます。わんちゃんは急にご飯が変わると下痢をしてしまったりと、消化器系の症状が出やすいのでとりあえずは同じものを食べてもらいます。別のご飯に変える場合は、徐々に新しいご飯を混ぜて、慣れてもらう様にしましょう。
ウンチ袋
お散歩の時に必ず必要になります。我が家では今は普通のスーパーのビニール袋を使っていますが慣れないうちは、専用のウンチ袋をオススメします。中が二重になっていてウンチの感触が緩和されるよになっていますw
リードorハーネス
トライアル中はボランティアさんから借りられますがその後返さないといけません。引き取るワンちゃんのサイズに合わせたものを購入しましょう。
我が家のみぃちゃんは引っ張る力が強かったので、それを制御できるハーネスが必要でした。
こちらの商品は、前胸と、背中にもリードをつけられる金具がついています。この両方にリードを付けると前に、前に、と進みがちのわんちゃんの動きを少し抑制してくれます。このリードのおかげで散歩は随分と楽になりました。
こちらの肩掛けタイプのリードもマストです。中型犬以上になると力が強いので、手で持つだけではうっかり手からリードがすり抜けてしまうという事故が起こりかねません。肩掛けにしておけばそういった事故は起きませんので安心です。それでも散歩中に気をぬいていると急に引っ張られて首がムチウチ気味になったりしますので、散歩中は犬への注意をキープしましょう。
保護犬を迎えよう!まとめ
いかがでしたか?保護犬をお迎えするにあたり、ざっくりとした流れはつかめたでしょうか?
保護犬って馴れないんじゃないの?子犬じゃないと躾できないんじゃないの?元野犬なんて怖い!っていう印象もあるかも知れませんが、そんなことはありません。確かに、ペットショップからお迎えする子とは違って最初はなかなか心を開いてくれないかもしれません、躾を理解してくれないかもしれません。
でも、諦めず、愛情をもって時間をかければ絶対犬は分かってくれます。
我が家に保護犬のみぃちゃんがやって来てから1年経ちましたが、今では立派に我が家の一員です。みぃちゃんがいない毎日なんて想像できません。散歩もまだまだ大変ですが、それも1年経つとまあ、できないこともあるよねって余裕をもって見守ることができる様になって来ました。
これから犬を迎えたいなって思っている方の参考になれば嬉しいです♫
↑私の脚にまきつくみぃちゃん
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