昨日から病院の子になったモモンガがいるんだけど…!
アルバイト先の動物病院にモモンガが里子にやってきました。
モモンガといえば、動物のお医者さんでかわいいモモンガが登場するではありませんか!そのモモンガのイメージが強かったので、飼ってみたい!!と叫んでしまいました。
実際は、全然なつかないわ、ペレットは食べないわで大変でした。極度の怖がりで全く人に馴れておらず加減が分からなくて最初の頃はよく噛まれました・・今回はこんな私のへっぽこモモンガ飼育についてです。
フクロモモンガってどんな動物??
フクロモモンガはオーストラリア大陸などに生息している有袋類の一種です。野生では昆虫や花の蜜、果物を主食としています。夜行性で、昼間は木のウロなどに入って寝ています。群で行動する動物で、寝るときも仲間と一緒です。
フクロモモンガの飼い方
フクロモモンガは、基本的にケージの中で飼います。夜行性なので昼間は寝ていて、夜になると活動を始めます。それに合わせて、ご飯は1日1回、夜に与えます。
慣れてきたら広い場所で運動させたいので、お部屋に離す事も可能です。
フクロモモンガですから、カーテンを伝って天井から滑空したりと大変ダイナミックに動きますよ!
これから飼育にあたって必要なものについて説明していきますね。
フクロモモンガのケージ
我が家のケージの全体像はこんな感じです。これからこのケージの中にセットしていくものについて細かく説明していきますね。
以前飼っていたオカメインコのケージを使用しています。
SANKO イージーホーム というメーカーです。入り口が二箇所についているので上から、下から、と物を取ったりご飯をあげたりできるので大変便利です。大きさも狭くはなく、自然環境には程遠いですが夜中になるとケージの中でかなり移動するのでこのくらいのサイズは欲しいかなというところです。
水飲みボトルは最初は小動物用のハムスター用給水器を使用していましたが1年ほどで本体にヒビが入ってしまい使えなくなってしまいました。
その後、別の水飲みボトルに変更しましたが、モモンガが飲もうとしても上手に水が出ない様で、考えた末に鳥さん用の水飲みにしました。これだと、水飲みボトルのボールが詰まって水が出ないなんていう事故はないので安心です。
モモンガのおもちゃ
モモンガが家に来た時にはハンモック型ベッドが入っていたのですが、我が家のモモンガは極度の怖がりのため全く使っていませんでした。なので撤去して代わりに熱帯魚用に作った流木をあちこちに配置してなるべく自然の雰囲気を味わってもらうようにしました。
気に入ってくれたようで、夜になると流木にしがみついたり、かじってみたり、頭を擦りつけたりして活用しているようです。
↑流木があちこちにあります
流木はキャンプなどで川に行った時に、見つけましょう。よくみると川沿いにたくさん落ちています。大雨の直後だとた沢山落ちています。
拾ってきて、鍋で煮沸して消毒してます。その後、1週間ほど水につけてアクを抜きます。アクが抜けたら乾して使います。もちろんこの方法で水槽に入れることも可能です。
買うと流木はかなり高価なので自分で作れば思い通りのデザインやレイアウトにすることができますので便利です。
ちなみに人を怖がらなければハンモック型ベットでリラックスして寝たりするらしいです。
運動器具
回し車を使っています。夜な夜なカラカラカラ〜〜と勢い良くこれで走っています!走りながらオシッコするので回し車の中は毎日綺麗に吹いた方が良いです。
家では大きめのものを購入しました。ハムスターと違って動き回る速さが尋常ではありませんし、運動量も必要なので!
寝るところ
フクロモモンガは有袋類なので袋が大好きです。袋が有ればなんでも入ります。そしてその中で寝ます。モモンガ用のフクロも売っていますが家にあるフェルトやもこもこした生地で作ることもできます。
フクロモモンガの適正温度
モモンガは暖かい国の生き物なので、日本の秋〜冬は暖房がないとかなり厳しいです。20度を下回らないようにしましょう。ケージに温度計をつけて常に温度をチェックしています。
保温器具は鳥用のペットヒーターを使用しています。
フクロモモンガのフード
モモンガを引き取った時に、モモンガ用のペレットもいただいたのですが、ほとんと食べませんでした。他の会社のペレットも購入して与えてみたのですが家の子は全く食べません。
小動物用のミルクの粉をかけたりしましたが、粉だけ舐めてあまり効果がありませんでした。
↓代表的なモモンガフードはこちら
フルーツ
フルーツはよく食べます。りんご、みかん、パイナップル、ぶどう、バナナなど。しかし、同じ物を何日も連続であげると食べてくれなくなるので2日が限度です。
家の子はなぜかイチゴは食べません。
冷凍コーン
冷凍コーンは大好きでほぼ、毎日食べてくれます。ミックスベジタブルも割と好きです。
ミックスベジタブル
人参、グリーンピース、コーンが入っているミックスベジタブルも大好きです。グリーンピースはどちらかというと残し気味ですが、まあまあ食べてくれます。冷凍インゲンも食べます!
芋類
茹でたジャガイモやサツマイモも大好き!人間が食べる用のポテトサラダの味付け前のものや、焼き芋をあげると大喜びします!
お米
これも人間が食べるように炊いたお米をあげます。よく食べます!ただ、家の子は味覚が鋭いのか、炊いたその日のお米でなければ食べません。
ナッツ類
オーガニックのナッツ類を与えています。カボチャの種、ひまわりの種、アーモンド、ピーナッツをあげています。アーモンドは結構好きな方です。
オヤツ
オヤツとしては、ドライフルーツをあげています。たまに、栄養補助食品的なアミノ酸入りのゼリーをあげたりします。ゼリーは1カップだと多いので、2回に分けてあげています。
乾燥ミールワーム、シルクワーム
乾燥ミールワームやシルクワームもボチボチ食べるので一応入れておきます。ホームセンターの小動物コーナーに行くとたくさんの種類があります。
それからミールワームの缶詰もあります。私は買ったことないですが、虫が佃煮??みたいになっているのかな?
ミールワーム
我が子は偏食で乾燥ミルワームも切羽詰まらなきゃ食べない、高級なペレットもいらない、、フルーツとコーンで生きていました。なんだかネットやYouTubeで見るモモンガさんたちと比べて痩せているみたい、と気になってきました。
動物病院の先生が・・・
何も食べないなら、生きてるミールワームはどう??
ミールワームね・・・
分かってはいるんですけど、少し抵抗あるんですよね。
だって、生きてるんですよ??そしてクネクネ動くじゃないですか!
容器に沢山入っているし!!
もし、食べ残したりとかしたら、それを掃除するの??無理!!できない!!
しばらく葛藤したんですけど、ほかに食べるものないので仕方ないので気持ち悪いのを堪えて購入してみました。
近所にVIVAホームがあるのでそこで購入しています。奥の冷蔵庫に入っているので店員さんが取ってきてくれます。
恐る恐る蓋を開けてみると。。。
意外とそんなにたくさんはいらっしゃらない・・・
考えたところ、ミールワームを何匹かお皿に入れて置いておくと食べ残しとか逃げたりすると孵化してゴミムシになるのが怖いので、1匹ずつピンセットで与えることにしました。
その時の動画はこちらです↓
ミールワームを生であげるようになってから体格も大きくなって、毛皮の艶も良くなったように思います。1日10匹くらいあげています。私も虫にはだんだんと慣れて素手でつまめるようになりました。
ミールワームは成虫になるとゴミムシダマシという昆虫になりますので、お部屋の中で見つけた時は、こいつかって思うことにしています。
↓成虫になったミールワームの画像はこちら
お散歩はどうしたら
お部屋の中でのお散歩は、慣れてきたらできるようです。「慣れてきたら」、というのは名前を呼ぶと自分の所に飛んでくるということです。
呼び戻しができないと広い部屋の中で見失うことになります。
部屋に離す場合はモモンガが入り込めるような隙間は全て塞ぐ必要があります。窓も必ず全て閉めてください。他の部屋へのドアも必ず。
我が家のモモンガは家に来てから2年以上経ちますが、未だに慣れないので部屋んぽはできないです。それに加えて猫が3匹いるので危なっかしくて無理です。できれば彼が滑空している所を見てみたいですがね。
ブログやYouTubeなどでベタ慣れの子を見ると本当にうらやましい!
モモンガを懐かせる方法
モモンガは個体によってはベタなれして公園にお散歩等行けるようですよ。
特に赤ちゃんの時から人間の手で育てられた子は人間のことが大好きになる様です。いつも自分のポケットにモモンガがいたら幸せですね!
ではここでモモンガを馴らす方法について解説していきますね。
自分の匂いが付いた布をポッケに入れておく
モモンガが普段寝ている寝床の中に布の切れ端を入れます。Tシャツでもなんでもいいです。ただし、セーター類などほつれた時にモモンガに巻きついてしまうようなものはやめて置きましょう。
飼い主さんの匂いに毎日触れることで、だんだんと私たちが近づいた時に同じ匂いがすることで安心するようです。
ポシェットに入れて持ち歩く
モモンガをできるだけ日中は持ち歩く、です。もちろんお家の中ですが。
料理中とか、テレビ見ている時とか、とにかく持ち歩きます。ポシェットの中にも自分の匂いの付いた布を入れておくといいようです。
こんな感じで空気穴が空いているモモンガ用のポシェットがありますのでこれに入れます。
私はこの方法を半年ほど試しましたが、全く馴れてくれなかったので挫折しました。でも、ネット上を検索するとこれで上手くいった、というかたの経験談も散見しますので個体差があるようです。
フクロモモンガのペースで根気よく
最初の頃は早く、このふわふわした動物を触りたくて、指を突っ込んだりしていましたが、毎回威嚇されて、噛まれていました。
噛まれると歯が齧歯類の様に鋭いのでかなり痛いです。出血も少しします。
でも、モモンガ的には自分よりもおっきくて匂いもキツい人間がやってきたら怖いですよね。
今は馴らすことは諦めて、彼のペースにまかせることにしました。このままでは一生抱っこも出来ないかもしれませんが仕方ないですね。
ここのところ、人差し指でツンツン、と頭を触ることは成功していますが・・
他の動物との相性
相性についても大事なポイントですよね。
我が家には3匹の猫がいますが猫は狩りをする動物ですので、相性は最悪です。ケージの外からモモンガをじっと見つめて襲うそぶりを見せます。絶対に一緒にはできませんので、ケージの外側にバリケードを作りました。
材料は100円ショップの網と、梱包用のバンドです。
ガッチリガードしているので、猫が手を入れても中のモモンガには絶対に手は届きません。寒い時期はこの上にプチプチをかけ、さらに毛布をかけて保温しています。
犬についても少し心配です。家の犬は元野犬ですので散歩中も鳩やカラスを追いかけることもあるような子なのですが、モモンガが動いていると猫同様じっと見入っています。立ち上がってケージの方に鼻を伸ばしたりしますので、その時点で人間がストップをかけます。
モモンガと仲良くできる動物は、ハムスターや、ウサギさん、小さな鳥さんなどのおっとりした草食動物です。
※ただし個人の見解ですので同居させる場合は最初は十分に注意してくださいね。
モモンガが病気になったら
・ご飯を食べない
・下痢をしている
・痩せてきた
・夜の運動をしない
・起きない
これらの症状が見られたら、早めに病院に連れていきましょう。
ですが、モモンガを見てくれる病院は少ないです。
モモンガをお迎えする前に事前に自分の家の近くにエキゾチックアニマルを見てくれる病院があるかチェックしておくことが必要です。
わたしはこちらのサイトをよく利用します。↓
モモンガの日頃のお手入れ
定期的な爪切りが大事です。爪が伸びてしまうと、寝床のポッケに絡まってしまったりして大変危険です。
爪切りの方法としては、寝床に入ったままのモモンガをケージからそのまま取り出して、いつもはあげないドライフルーツを与えます。
夢中になって食べている間に、手足を一本ずつつかんでポッケの外側に引っ張り出して、人間用の爪切りで素早く切っていきます。切る瞬間に振動が伝わるため引っ込めようとしますが構わずしっかり握って次の爪に移動します。
爪を日に透かしてみると猫の爪同様、血管が走っているところがわかりますのでそこを避けるように切ります。
この青点線部分でカットします。
モモンガも抵抗するので無理そうだなって思ったら1日1本からのでもいいので焦らずトライしましょう。自分で試してみてどうしてもできない場合は動物病院で切ってもらうようにしましょう。
人に懐かないフクロモモンガまとめ
今までに、ウサギ、ハムスター、猫、犬、オカメインコ、熱帯魚を飼育してきた経験がありますが、その中でもモモンガはかなりハードルが高いと感じています。
なかなか馴れないっていう事もあるかもしれませんが、食べ物がかなり限られること、自由に運動させてあげられないこと、夜行性であることがネックです。
私は夜型ではないのでモモンガが活動している所をあまり見ることができません。22時頃にご飯をあげて、そのあとは私が寝ている間に回し車を回したりしているようです。
モモンガは、元々はは群れで生活している動物なので、一人ぼっちでケージにいるっていうのもかわいそうかなって思います。自然な状態では数匹が一緒に木のウロなどの寝床で寝ているそうです。
夜中によく鳴いていますが仲間を探しているのか。
私は引き取り手がなかったという事情もあって家に連れてきましたが、自分からペットショップなどて購入することは今後もないと思います。モモンガはペットとしての歴史が浅いのでまだまだ野生の動物感が色濃く残っていて人間と一緒に生活っていうのは難しいというのが正直な感想です。
それでも、モモンガをどうしても飼ってみたいという方は、馴れない可能性もあるということをきちんと理解した上で彼らの生態を受け止めて上手に飼ってあげてください。
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