犬にまつわる話〜拾ってきた子犬をまた捨てることになった悲しい話〜

 

小さな頃から動物が大好きで、大好きで。

幼稚園で毎月配られるキンダーブックシリーズの絵本で、

シャットランドーシープドックの子犬を男の子がお父さんからもらう話があった。

それを何回も、何回も読んで、

私も犬が欲しいなあ〜犬がいればそれだけで

毎日幸せなのに

と思ってた。

 

ある時公園で捨て犬を見つけて



これも時期ははっきり覚えていないのだけど

私が中学生くらいの時?

自転車で通りかかった公園で捨て犬を見つけた。

とっても、可愛くて、薄いベージュ色の犬。

生後3ヶ月くらいなのかな?

今思えばゴールデンレトリバーとか入ってたのかな?

写真が1枚だけ残ってたんだけど、引越しの時に

これは大事だから別にとっておこうと思って、

別のところに大事にしまって、

それがどこか思い出せずに紛失したまま・・・


で、あんまりにも可愛かったものだから、

公衆電話で私が公園から家に電話をしたらしい。

(私は覚えていない)


そして父親が車でやってきて、

飼ってもいいってことになって家に連れて帰った!!


父が許可するなんて、めったにないことだ。

私たち子供は大喜びだった!!

首輪も父親が率先して飼ってきたらしい。

青い首輪。

それから、数日家で飼ったらしい。

ある時口から大量の虫を吐いた子犬。



私が覚えているのは、

子犬が庭にいる時に、大量の白い虫を吐いたこと。

私はそれがなんだかわからず、

母親もわからず、

父に話したら、

そんな汚いものを家で飼うわけにはいかない!!

といって、犬を公園に戻すことになった。


私は泣きながら犬を戻しにいった。

それが悲しすぎて、悲しすぎて、

私はほとんど覚えていなかった。


うっすら記憶にあるのは、

とっても可愛い子犬がうちにいたんだけど、

虫を吐いたせいで飼えなくなったこと、

すごい泣いて、ショックで、、

私はもう犬を一生飼うことはできないんだ、って

思ったこと。


のちに弟に聞いたところによると、

犬が家にいた頃、

子犬だったからさみしくて夜よく鳴いてたみたいで、

その度に私が起きて、あんまり鳴いてるとパパに外に出されるよ。。。

ってなでなでしに行ってたらしい。

子犬は玄関のダンボールで寝かせていたそうだ。


あと、犬を捨てに行ったのは、

私と父と弟で、

私が命令されて車から犬を抱えて公園に

捨てに行ったみたい。

そんで捨てて走って戻ってきて、

すごい泣いていたらしい。


まったく記憶にないのだ。

弟からその話を聞いても何も思い浮かばない。

 

犬が吐いたもの


今なら分かるけど、

犬が口から吐いたのは、

多分犬回虫じゃないかと。

動物病院にいって、駆虫剤を貰えば済む話だ。

地元は田舎だったし、30年も前の話だし、

当時犬回虫をお腹に持っている母犬はたくさんいたわけで。

その犬から生まれた子供も当然犬回虫を持っているわけで。

だから、大したことじゃないんだよね。

それを子供に知識がないことをいいことに、

汚い、不潔だって繰り返して、

私たちから、犬を奪った。


私の家庭ではよくあったことだけど、

父が機嫌のいい時になにか、良い提案をする、

子供は喜ぶ、

その後、絶対に父の気は変わって、

やっぱり止めるという。

子供はがっかりする。

それの繰り返し。


だから、その時もなんか怪しいと思って、

心から喜んだりしなければ

私も記憶を保って入られたと思う。

でも、精一杯喜んじゃったから、

その分の落胆も激しくて、

精神がそのギャップに耐えられずに、

悲しい記憶を消去することで、

私を生かしたんだろう。

 

あの子犬、あれからどうなったかなあ。

優しい人にもらわれたかなあ?

結局家にあのままいたとしても、

父の暴力とか、厳しいしつけで

人を噛む犬になっていた気がする。

もしかしたら本人のためにも良かったのかも、

とも思う。


悲しいことだけど。



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